まぼろしの市街戦
まぼろしの市街戦
#86 / Le Roi de Coeur / 1967 / France

監督/製作/脚本:フィリップ・ド・ブロカ 脚本/台詞:ダニエル・ブーランジェ 撮影:ピエール・ロム 音楽:ジョルジュ・ドルリュー 出演:アラン・ベイツ ジュヌビエーヴ・ビジョルド ジャン・クロード・ブリアリ フランソワーズ・クリストフ ジュリアン・ギオマールほか
子ども心に不思議な映画だと思いました。たぶん小学生だったはず。主人公は伝書鳩担当兵士と精神病患者たち。どうしたってニコルソンのあの名作が思い浮かぶけど、製作はこちらの方が先。「カッコー…」のマクマーフィは結局廃人にされ施設に閉じ込められ、チーフがその遺志を継いで(死んでないけど)脱走するという結末でした。でもこの作品のキングは戦争がイヤで自ら施設に戻っていきます。素っ裸で鳥かごを片手に。(このラストはとても印象的だった)これら2つの作品は真逆の結末に見えるけど…果たしてマクマーフィは本当に外の世界に戻りたかったの?安全な場所で暮らすチーフたちに嫉妬していただけなのでは?だとしたら「外の世界よりはマシ」という共通点が…ね。どう思います?「カッコー…」同様地上波での放映はムリっぽいからレンタルしてちょうだい。